【開催報告】4/23 2024年度FCAJキックオフ「City as a Platform for Societal Innovation - 社会共創のデザイン」を開催しました

2024年度 FCAJキックオフを4月23日に阪急阪神不動産の共創空間「NORIBA10 umeda」(今年3月オープン: https://noriba10.jp )にて、リアル会場とオンライン配信のハイブリッドで開催し、合計80名(32社)が参加しました。

今年入会された3社も交え、都市における社会課題に対してさまざまなプレーヤーが共創できる仕組みやエコシステムを考えながら、FCAJメンバー間で相互交流いたしました。

■当日のプログラム(敬称略)

14:00 オープニング、FCAJ代表挨拶

14:05 会場紹介   - 高岸 実良(阪急阪神不動産)

14:10 キーノート「都市と社会共創イノベーション」 - 紺野 登(FCAJファウンダー)

14:25 パネル「産官学民の共創による社会課題解決が実現する都市とは?」

           - 高岸 実良(阪急阪神不動産)、野村 幸雄(渋谷QWS/東急)、片田江 由佳(福岡地域戦略協議会)、村上 卓也(UR都市再生機構/FCAJ理事) 

            MC 齋藤 敦子(コクヨ/FCAJ理事)

15:35 休憩

15:50 グループディスカッション「社会共創のデザイン」(2ラウンド)

16:50 全体シェア

17:10 参加メンバーの自己紹介(本日の感想と今年度FCAJでやりたいこと)

17:50 ラップアップ、FCAJ2024年度活動方針


キーノートでは、紺野氏(FCAJファウンダー)から、都市は社会課題の現場であり、かつイノベーションの場であるとして、「都市化:多くの都市は脆弱、ハードソフトの社会課題の温床」「知識社会・経済の都市ネットワーク」「アーバンアントレプレナーシップ」「市⺠がつくる都市」「場から⽣まれるイノベーション」などのキーワードが提示されました。

その後のパネルディスカッションでは、「産官学民の共創による社会課題解決が実現する都市とは?」をテーマに、高岸氏(阪急阪神不動産)からはグラングリーン大阪などの長期プロジェクトが走る中で梅田の特徴を活かした社会課題の解決につながる都市のあり方について問題提起されました。続いて、野村氏(渋谷QWS/東急)からは企業やスタートアップ、大学など様々な連携パートナーが集う渋谷QWSの特徴としてミートアップからアクセラレーション、実証実験等の多様なプログラムや、地方自治体向けの首都圏コミュニティ連携支援などが挙げられました。片田江氏(FDC福岡地域戦略協議会)からは、産学官⺠⼀体で福岡都市圏の成⻑戦略の策定から推進までを⼀貫して⾏うFDCの特徴や、多数のコワーキングスペース、インキュベーション施設、スタートアップが集積する天神・博多エリアでは市民の力も引き出しながらリビングラボ等を推進する様子が紹介されました。

後半のグループディスカッションでは、前半を踏まえて参加者が議論したいことを分類した結果、以下の7つのテーマが設定され自由にグループに分かれて活発な対話がなされました。

・地域課題からの問いのつくり方

・生活者・市民発想

・梅田のイノベーションエコシステム

・企業のイノベーションセンターが社会共創にどう関わるか

・場の運営ノウハウ

・地域間連携+グローバル

・イノベーティブ・クリエイティビティな人財


■テーマオーナーの感想(高岸 実良(阪急阪神不動産))

プログラム実施前には、梅田の課題を他の視点からきいてみたいと考えていました。渋谷、福岡の事例の中にたくさんヒントをいただけました。また、今後の梅田のまちづくりで一緒に議論することとなる方々に参加いただいたことで、これからの議論のベースとなるポイントをいくつか共有することができたことは有意義であったと思います。

FCAJには、研究開発系企業の方が大部分だと思い込んでいましたが、全国各地で地域のイノベーションエコシステム形成の取組みをされている方が多いことを知り、繋がりをもてたことは今後の弊社の取組みにおいて非常に大きな収穫になったと感じています。

■NORIBA10 umedaについて

  阪急電鉄と阪急阪神不動産による共創の場。国内外の事業会社の新規事業担当者やスタートアップ、投資家、学生など様々な立場の「創る人々」がこの場に集い、それぞれの課題と思いを共有し、アイデアを試行錯誤し、情報を発信することで大阪梅田発の新たな価値を創造する場となることを目指している。

HP  https://noriba10.jp

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